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親の会社を継ぎたくない…子どもの本音と後悔しない切り出し方

「親の会社を継ぐつもりはない。でも、その一言がどうしても言えない」——実家が会社を経営しているご家族から、こうした声を多くいただきます。継がない選択は、親への裏切りではありません。本記事では、継ぎたくない子どもの本音のパターンと、親を傷つけない切り出し方を家族目線で整理します。

「継ぎたくない」と感じるのは、あなただけではありません

帝国データバンクの「全国『後継者不在率』動向調査」(2024年)によると、国内企業の後継者不在率は依然として5割を超えています。また、日本政策金融公庫総合研究所の調査(2023年)では、後継者が決まっていない中小企業の多くが、自分の代での廃業を視野に入れていると報告されています。

つまり、子どもが会社を継がないケースはもはや珍しくなく、「継ぎたくない」と感じること自体は特別なことではないのです。中小企業庁の「事業承継ガイドライン」でも、親族内承継だけでなく、従業員への承継やM&A、計画的な廃業まで、多様な選択肢が示されています。経営者の高齢化が進むいま、承継の議論はどの家族にとっても避けて通れないテーマになりつつありますが、「継がない=会社の終わり」ではないと知ることが、親と話し合うための第一歩になります。

継ぎたくない子どもの本音、よくある4つのパターン

ご相談を伺う中で、継ぎたくない理由は大きく4つに分かれます。

第一に「自分のキャリアを手放したくない」。いまの仕事にやりがいがあり、転身のイメージが持てないケースです。第二に「業界や会社の将来性への不安」。売上の減少や人手不足を間近で見てきたからこその、冷静な判断でもあります。第三に「お金のリスクへの不安」。借入金の経営者保証を引き継ぐことへの心配は、ご自身の家庭を持つ方ほど切実です。第四に「親との関係やプレッシャー」。継ぐこと自体よりも、親の期待を背負い続けることへの息苦しさが本音、という方も少なくありません。

どの本音も、わがままではなく合理的な感情です。まず自分の気持ちがどのパターンに近いのかを言語化しておくと、親との対話で感情的にならずに済みます。「継ぎたくないのは会社が嫌いだからではなく、いまの仕事を大切にしたいから」というように、理由まで言葉にできると、親にも伝わりやすくなります。

親を傷つけずに伝える、切り出し方3つのコツ

1つ目のコツは、結論から入らないことです。「継がない」と宣言する前に、「お父さん(お母さん)は、会社をこれからどうしたいと思ってる?」と、まず親の考えを聞くことから始めましょう。実は親自身も迷っている、というケースは珍しくありません。

2つ目は、「継がない。でも、これからどうするかは一緒に考えたい」とセットで伝えることです。結論だけを渡すと突き放された印象になりますが、一緒に考えるという姿勢を添えるだけで、対立ではなく協働の話し合いに変わります。

3つ目は、タイミングを選ぶことです。決算の後、親の健康診断の後、正月やお盆など家族が自然に集まる時期は、会社の将来の話を切り出しやすい機会です。一度で伝えきろうとせず、何回かに分けて対話を重ねるつもりでいると、お互いに冷静に話せます。

「継がない」と伝えた後に、家族でやっておきたいこと

気持ちを伝えたら終わり、ではありません。そこからが家族としてのスタートです。従業員への承継、M&A、計画的な廃業など、会社の出口の選択肢を親と一緒に整理していきましょう。その際、顧問税理士や商工会議所、国が設置する事業承継・引継ぎ支援センターといった専門家・公的機関を早めに頼ることが、選択肢を広げるコツです。

また、兄弟姉妹がいる場合は、誰か一人で抱え込まず、家族会議の形で情報を共有しておきましょう。承継の話し合いは、後々の相続トラブルの予防にもつながります。

なお、借入金の保証が気になる場合は、国の「経営者保証に関するガイドライン」により、承継のタイミングで保証を見直す道も整備されてきています。不安な点をひとつずつ専門家に確認していくことで、家族全員が納得できる着地点に近づけます。

まとめ:継がない選択も、家族で考えれば後悔しない道になります

「継ぎたくない」という気持ちは、家族と会社の将来を真剣に考えているからこそ生まれるものです。一人で抱え込まず、まずは気持ちの整理から始めてみませんか。

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※本記事は一般的な情報提供を目的としたものです。税務・法務などの具体的な判断にあたっては、税理士・弁護士等の専門家にご相談ください。

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本記事は、株式会社C&Cが運営する事業承継メディア「つぐひと」が独自に作成したものです。
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